※この連載は個人の体験記です。専門的な助言ではなく、あくまで私がAIから言われたことと、実際にやってみた記録になります。
はじめに:子どもより先にバテる自分へのショック
私は現在37歳のサラリーマンです。子どもが生まれてからのこの7年ほど、すっかり運動から遠ざかった生活を送っていました。実は10年ほど前にはフルマラソンに出場した経験もあり、その際には4時間を切る「サブ4」を記録するほどアクティブに活動していました。
しかし、時の流れと運動不足は残酷です。最近、休日に子どもと全力で遊んでいると、なんと子どもよりも先に自分の方が疲れて息が上がってしまうことに気がつきました。かつてフルマラソンを走り抜いたプライドもあり、この事実にはかなりのショックを受けました。「このままではいけない、もう一度しっかり体力を付けよう!」と一念発起し、2026年8月から再びランニングを始める決意をしました。
とはいえ、ただ一人で黙々と走るだけでは、すぐにモチベーションが下がって三日坊主になる未来が見えています。そこで今回は、最新のアプローチとして「AIをパーソナルトレーナーにする」という方法を取り入れてみることにしました。AIにメニューを組んでもらい、アドバイスを受けながら走る記録を、月に1回のペースでこのブログに書き残していきます。
8月のトレーニング記録:再始動の1ヶ月
夏の暑さと日々の仕事・育児を考慮し、トレーニングは基本的に毎週土曜日の朝5時から行うことに決めました。8月の具体的な活動履歴は以下の通りです。
- 8/8:初トレーニング(歩く・走るを織り交ぜて30分、約2.9km)
- 8/15:お休み(友人とバスケの予定があったため、あえてランニングは休息日に)
- 8/23:日曜のトレーニング(30分、約3.1km ※8/26と同じメニュー)
- 8/26:平日トレーニング(有休を取っていたので実施。30分、約3.2km)
- 8/30:クロストレーニング(軽いサイクリングを約1時間)
特に興味深かったのが、8/23と8/26に実施したインターバルメニューです。どちらも「歩く10分・走る5分・歩く5分・走る5分・歩く5分」というAIから指定された全く同じメニューをこなしました。
同じメニューだったこの2日間を比較してみると、走行距離はそれぞれ約3.1kmと約3.2kmでほぼ同じだったにもかかわらず、全体の平均心拍数は約130bpmから約118bpmへと明確に下がっていました(ラップからの概算)。細かく見てみると、2回目の「走る5分」のセクションでは、8/23は「8分01秒/kmペース」で心拍数が162bpmまで上がったのに対し、8/26は「8分17秒/kmペース」で心拍数は125bpmに留まりました。走るペースがわずかに異なるため単純比較はできないものの、たった3日後のトレーニングで体が少し楽になっているのを数字で実感できたのは大きな収穫でした。なお、初回の8/8は全体で約2.9km、平均心拍128bpmでしたが、歩きと走りの区間を分けて記録していなかったため、あくまで参考値として捉えています。
AIトレーナーからの目から鱗のアドバイス
AIを相手にトレーニングの振り返りを行う中で、論理的でハッとさせられるアドバイスをいくつももらいました。特に印象に残ったのは以下の3点です。
- 「Zone2(ゾーンツー)」というトレーニングの存在
私はこれまで、スポーツは「息を切らして追い込めば追い込むほど効果がある」と思い込んでいたため、非常に驚きました。AIによれば、Zone2とは「隣の人と余裕で会話ができるくらいの低めの強度」で走るトレーニングのことで、これが基礎的な持久力向上に最も重要視されているそうです。 - 心肺と筋肉・腱が鍛えられるスピードの「時間差」
運動を続けると、心肺機能は比較的早く適応して息が上がりにくくなる一方で、筋肉や腱、関節が強化されるのにはそれ以上の時間がかかるそうです。「息が楽になったからといってペースを上げると、脚の組織が追いついておらず怪我をする」という警告は、ブランクのある私にとって非常に重要な指摘でした。 - 昔の感覚で走ることの危険性(心拍の上がりすぎ)
「もっと速く走れる」「まだ余裕がある」と自分の頭では思っていても、実際には心拍数が上がりすぎているため、「本当はもっとゆっくり走るべきだ」とAIからストップをかけられました。
今月の気づき:「昔の感覚」という名の亡霊
AIのアドバイスを通じて、頭では「今はゆっくり走ることが大事だ」と十分に理解したつもりでした。しかし、いざ外に出て走り出すと、無意識のうちに体が10年前のペースやストライドを再現しようとして、つい昔の感覚で走ってしまいます。
その結果が、前述した8/23のデータです。2回目の走りでペースが8分01秒/kmになった際、平均心拍は162bpmという、有酸素運動の域を超えた数値まで跳ね上がってしまいました。一方で8/26は、1回目の走りが8分05秒/kmペースで148bpm、2回目が8分17秒/kmペースで125bpmと、意識してペースを落とすと同じ走りでも心拍にかかる負荷が劇的に変わることが分かりました。
気持ちは若つもりでも、「今の体は10年前の自分とは完全に別物である」という残酷な現実を、スマートウォッチの数字によってまざまざと見せつけられた1ヶ月でした。
来月(9月)に向けての抱負
再始動の1ヶ月を終え、今の自分の現在地がよく分かりました。9月は、AIから強く指示されている「8分/km」というゆったりとしたペースを何よりも優先して守り抜くつもりです。ペースを抑えて心拍数をコントロールしつつ、少しずつ走れるトータルの時間を延ばしていけるように、焦らず地道に頑張っていきたいと思います。

コメント